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住宅

株式会社国興(国興ホーム)

代表取締役  田中一興 氏

■業界の概要と企業の概要

日本の住宅は欧米に比べて住宅寿命が短いと言われ、各世代で家を建てるのが当たり前となっている。しかしその結果、CO2や産業廃棄物の発生など環境に負荷がかかり、全国の空き家数も820万戸(総務省統計局発表 平成25年)と増加の一途と、深刻な社会問題になっている。

こうした現状に対し国土交通省は、「いいものを作ってきちんと手入れして長く大切に使う」というストック社会を目指すため、「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」を公布し、平成21年から施行した。

「第1回超長期住宅先導的モデル事業」として、全国的な大手ハウスメーカーが名を連ねる中、長野県で唯一採択されたのが国興ホームの「超長期住宅信州・松本モデル事業」だ。

■事業と強みと今後の展開

世代ごとに家を建てるのはおかしい

現代の日本では、少子化で人口減少が進んでいるにも関わらず、新設住宅着工戸数は年々増加の一途をたどっています。各世代が1代ごとに家を作り続けた結果、空き家は増加し、産業廃棄物やCO2が増えるという状況に、政府や業界は「いいものを作って長く使い続けよう」という意識に変わっていきました。

弊社でも20年以上前から「各世代で家を建てるのはおかしい。そんなにゴミを出してどうするんだ。」という思いがありました。

今では当たり前の「外張り断熱工法」や「ゼロ・エネルギー住宅(※)」を弊社が20年以上前から取り組んできたのも、そんな思いがあったからなのです。

※)編集注:ゼロ・エネルギー住宅とは、年間の「一次エネルギー消費量(住宅の冷暖房、給湯、換気、照明に必要なエネルギー消費量)」が省エネ効果とエネルギー創造効果を合わせて、概ね『ゼロ』になる住まい。政府は2020年までに標準的な新築住宅のゼロ・エネルギー化を推進している。

人と木が健康に暮らせる本物の家を作りたい

弊社は「田中製材所」を始まりとして、木材から家づくりに携わってきました。そうした背景から、「人と木が健康に暮らせる、本物の家を作りたい」という思いが先代社長から受け継がれています。

そしてその思いを形にしたのが、「超長期住宅信州・松本モデル事業」でした。

地方にはそれぞれの風土があり、適した家の形があります。日本全国同じような家が建つのは、本来ならおかしいのです。たとえば、ただ広く、窓が多い家は開放性があり、ファッション性・デザイン性はありますが、寒さの厳しい信州では、暖房のエネルギー効率を考えると必ずしも快適な家とは言えません。

このように信州・松本の気候風土に合った「長く暮らせる家」を、最先端の技術を取り入れて実現していく。人と木が健康に暮らせる居心地のよい家づくりと生活支援サービスを通じて、お客様や地域を元気にする。弊社ではそんな住まいに関することを解決できるような、「住」のワンストップ企業を目指しています。

「住宅履歴情報」を管理して24時間365日電話で対応

安心して長く暮らすには、家が完成し、住んでからのメンテナンスが重要です。そのため、弊社では新築後の維持管理、メンテナンスの仕組みも考えました。

それが10年以上前から行っている、メンテナンスやトラブル対応履歴を残しておく、「住宅履歴情報」のサービスです。

このサービスでは、例えば「トイレが詰まった」「水が出ない」など何かトラブルが発生した時に、24時間365日コールセンターで対応し、そのメンテナンス履歴を蓄積していきます。コールセンターでは自分でもできる修理方法を案内し、専門知識や技術が必要な場合は、弊社や関連会社のスタッフが駆けつける仕組みとなっています。

お客様は住宅履歴情報が確認できるので、計画的なメンテナンスや、世代交代や売買で家主が変わってもメンテナンス履歴がすぐに確認できます。

メンテナンスのための費用を「修繕積立金」で

家を「長く暮らせる状態」にするには、メンテナンスが欠かせませんが、メンテナンスを行わないお客様も少なくありません。その理由の1つが「必要な資金がない」からです。

そこで、「メンテナンス費用」の問題をカバーできるのが、「修繕積立金」の仕組みです。

これは、学生時代に住んでいた集合住宅で管理組合を手伝った経験から、「集合住宅では修繕積立金が当たり前にあるのだから、戸建て住宅でも修繕積立金があってもいいのではないか。」と仕組み化したものです。

住宅履歴情報サービスに加え、修繕積立金の仕組みで新築後のメンテナンス体制を提案したことが、国のモデル事業として採択された要因でもあり、住宅履歴情報サービスは弊社の事業の強みにもなっています。

想いを、暮らしを「つむぐ」家づくり

信州の木を愛し、信州の厳しい気候風土に負けないその家づくりは、長期優良住宅先導的モデル事業採択に代表されるように、高く評価されてきました。

そうした一方、性能だけでなく「暮らしやすい」というプランを評価する声を、多くの方からいただくのも事実です。

この二つの強みをしっかりと紡ぎ、安心して心地よく住まうことのできる家を提供したい・・・そんな思いから生まれたのが、「つむぐいえ」です。これまでにない高い性能と心地よさを両立させた木の家が誕生しました。

今後は「つむぐいえ」の更なる展開を

今後は、今までの国興ホームの家づくりとともに、新ブランドである「つむぐいえ」を軸に、今年で足固めをして一気に展開していきます。

「住まいは生き方」「住まいは暮らしを盛る器」という表現があります。いくら家の性能が高くても、そこで営まれる暮らしがゆたかでなければ、家として機能しているとはいえません。「つむぐいえ」が目指すのは、ていねいでゆたかな暮らしができる住まい。気持ちのよいソトとゆるやかにつながる、風合いのよい素材につつまれる、いつまでも飽きの来ない設えを施す・・・決して派手ではないけれど、しっくりと自分の暮らしになじんでくる、そんな住まいを提案しています。

そこから、例えば「つむぐいえ」の集落を提案し、リフォーム事業や生活支援などサービスの連携を広げ、最終的には「永く住まう」「安心して暮らす」というトータルなサポートを目指しています。

■求める人材像は・・・

「いい家」は変わらない...それに共鳴してくれる方を

近年、ドイツやスイスの最先端の住宅を見に行って驚いたことがありました。石造り文化のヨーロッパでさえ、最先端の家は木造で南側は日差しを取り入れる構造の「日本の家づくりの知恵」が活かされた造りになっていたからです。私はそれを見て、「いい家とは何か」のベースは普遍的なものだと感じました。

弊社ではノウハウやテクノロジーは最先端を追いかけますが、最終的に実現したいのは、長く暮らせる快適な空間での地方ならではの人間らしい生活です。

その考えに「共鳴」していただける方と、ぜひ一緒にその価値を創り出していきたいと考えています。

■ウィルウェイズが語る、エピソード オブ "社長"

田中社長が学んだ東京藝術大学の大学院は、日本で建築を学ぶ最高の環境の1つですが、その入学後は順風満帆というわけにはいかなかったようです。

入学後に「自分は建築に向いていないかも...。」と挫折。何とか立ち直った後は学校に寝泊まりするような生活を送り、2年次には中国の世界遺産の調査を行う教授の手伝いと、修了製作、地元のアパートの設計依頼を全てこなすために一時休学。卒業後、大学院を1年休学して地元に戻った時には、

「もう生意気な盛り。8年学生していた頭でっかちな息子が甘っちょろい気持ちで帰ってきて、親父は大変だったと思います(笑)。」

という状態で、父親でもある先代社長とは仕事の進め方で大喧嘩することも多かったとか。とうとう「もうやっていけない!」と思った時に、先代社長のがんが発覚。

様々な状況に直面するなか、「頭でっかちだった」田中社長を変えたのは、周囲の協力と職人たちの忌憚のない、本気の意見でした。

「『社長、あれは違う。』『これはいいと思う。』って率直な意見をくれるんですよ。そんな周囲の協力、仲間の存在が、本当に財産だと思いました。」

国興に入社した後に出会うのは、田中社長を支えて育てた職人や社員です。本気の意見にもまれる環境に身を置くことで、地域に適した世代を超えて長く暮らせる家づくりをする力や価値観が磨かれていくでしょう。

※記事の内容及びプロフィールは取材当時のものです。(2016年2月)

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