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エリア情報

安曇野市

商工観光部 商工労政課 課長  髙橋利実さん

■安曇野市概要

2005年10月に豊科町、穂高町、三郷村、堀金村、明科町の5町村が合併して誕生した安曇野市。2011年にはNHKの朝の連続ドラマ「おひさま」の舞台となり、全国的にも脚光を浴びた。

豊かな田園風景が広がる一方、工業も盛んで安曇野市誕生以降、工業統計によると2011年までは製造品出荷額も県内トップだった。人口も約10万人と県内6位の規模を持ち、豊かな自然と農工商業のバランスが取れた市となっている。

■安曇野市の産業の特徴

食品、精密機械、部品加工など製造業中心の地域

安曇野市は農業、工業、商業がバランスよく発展しています。

製造業は食品業を始め、精密機械加工業、部品加工業が盛んです。大手企業の下請け企業が多いですが、完成品を自社製品として持つ企業だけでなく、独自の自社製の部品を持つ企業もあり、全体として景気が上向き傾向にあります。

近年では団塊の世代の退職で人手不足となる企業が多く、若いエンジニアの求人需要が根強い状況にあります。

「安曇野ブランド」に注目が集まり新たな可能性も
(商工観光部 商工労政課 産業連携推進係 山崎 弘さん)


安曇野には、「自然が豊かで水がきれい」という非常によいブランドイメージがあります。特に食品業界では、この「安曇野ブランド」に魅力を感じ、工場移転や建設を検討される企業も増え、年間20件位のお問合せを頂いています。

実際に、「安曇野産」を謳うことで商品イメージがよくなるという理由から工場移転した企業もありますし、「安曇野産」と商品に表示することで売上がよくなったという話も聞きます。たとえば今、東南アジアで「わさび」が人気ですが、「安曇野産わさび」となると特に人気が高いという話も聞いています。

このように「安曇野産の農産物を使って商品開発をしたい。」という問合せも増えており、「安曇野」というブランドを活かし、外に発信していくことで、新たな雇用や産業の発展の可能性が広がると考えています。

■雇用促進・定住促進に向けた取り組み

安曇野暮らし体験ツアーや移住セミナーを開催
(政策部 政策経営課 矢淵寛明さん)


安曇野市はもともと、工場への転勤や安曇野に憧れて移住する方など人口の社会転入も多かったのですが、平成24年から本格的に移住・定住支援を始めました。平成25年以降は、東京・大阪で年に2、3回ほど「安曇野暮らしセミナー」を開催し、平成26年からは「安曇野暮らし体験ツアー」を行っています。

参加者に話を伺うと安曇野のイメージは非常によく、移住セミナーで話をしても「いいところですよね。」と言われることが多いです。大変ありがたいことですが、地域での付き合いや冬の寒さの厳しさなど、安曇野もいいところばかりではありません。

そこで「安曇野暮らしセミナー」では移住経験者から現実の生活を伝え、「安曇野暮らし体験ツアー」では厳しい冬の寒さを体感してもらうなど、安曇野暮らしの現実をお伝えし、憧れだけではなく本当に安曇野を理解してもらえるよう努めています。

■移住者が安曇野市を選ぶ理由

圧倒的な自然環境のよさが魅力
(政策部 政策経営課 矢淵寛明さん)


「安曇野」という響きはとてもイメージがよく、日本の原風景への憧れもあり移住に興味を持ってくれる方もたくさんいます。

実際に移住された方に話を聞くと、移住を決断したのはやはり自然環境の良さが決め手となっているようです。周囲一面に高い建物がなく、北アルプスの山々や田園を見渡すことができますから、春夏秋冬と季節を五感で感じることができます。

「都会では、窮屈な学校生活で疲れてしまうから、子どもを伸び伸び育てたい。」と、子どもの成長に合わせて移住を検討される方も多いですね。

安曇野には、根は世話焼きなのですがシャイな方が多いので、挨拶を交わし、お互いに馴染むまで少し時間がかかります。それでも1度仲良くなれば、畑で採れた野菜をどっさりくれる...ということもよくあります。こうした人とのつながりは、都会では味わえない良さだと思います。

買い物、病院、学校...自然だけでなく利便性もある街

自然豊かなイメージが強いですが、商業施設も揃っているので買い物にも困らず、個人医院も多いので身近に「かかりつけ医」を持つことができます。他にも安曇野赤十字病院や、長野県唯一の長野県立こども病院など、高度な医療施設もあります。

市町村合併後に、小中学校の統廃合を行っていませんので、各地域にも昔ながらの小中学校が残っています。

松本までも非常に近く、松本のベッドタウンとしても便利です。安曇野市は昼間の人口が少ないので、松本で働き、住むのは土地も安く自然も豊かな安曇野で、という方に選んでいただいているようです。

■担当者が感じる「安曇野市に住む・働く」の魅力とは?

美術館にクラフト...自然の中で育まれる高い文化
(商工観光部 商工労政課 商業労政係 森本いづみさん)


私は和歌山出身で、大学時代から松本市に住み、安曇野市で就職したのでIターンとなります。もともと美術館やクラフトが好きなので、自然環境だけでなく、安曇野の美術館の多さをとても魅力に感じました。

安曇野市の美術館はそれぞれの歴史もあるので、調べれば調べるほど興味深いです。また、都市部の大きな美術館では有名な作家の展示が中心となりますが、安曇野市の美術館では、絵本作家など、大きな美術館ではあまり展示されないような作家の企画展もあり、アートを身近に気軽に楽しむことができます。

山麓線沿いにはクラフト作家の方も多くいらっしゃいます。豊かな自然環境の中で、文化も楽しめる点が、安曇野ならでは良さだと思います。

「日本の原風景」が広がる環境は子育てにも最高の場所
(商工観光部 商工労政課 産業連携推進係 山崎 弘さん)


2011年に放映されたNHKの朝のドラマ「おひさま」の影響もあり、「日本の原風景」が見られる場所としての認識も広まってきました。

私自身もこの安曇野に移住した身ですが、「子どもを育てる環境」としては最適だと思います。

水道水も湧水で美味しいですし、安曇野の小川にはドジョウやおたまじゃくしがいて、通学路には蝶々やトンボが飛んでいます。東京では、子どもがこうした生き物や自然に触れる機会は極めて少なく、園庭や校庭、公園も窮屈な環境です。

子どもの教育のためにそれでは良くないと思って移住しましたが、本当によかったと思っています。

「よそ者」が馴染むまでには時間がかかる地域ですから、人によっては「冷たいな」と感じてしまうこともあるかもしれません。

しかし安曇野には、移住者だからこそわかる「安曇野の価値」がたくさんあります。それを外部に発信して安曇野のブランドを大事に育てていく一助になることが、移住者だからこそできる地域貢献ではないかと思っています。

※記事の内容及びプロフィールは取材当時のものです。(2015年11月)

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