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トップインタビュー信州

金属製品

株式会社朝日

代表取締役  朝日純一 氏

■業界の概要と企業の概要

創業40年、株式会社化してからは28年の朝日。主力製品は建設重機の油圧部品で、NC旋盤やマシニングによって量産部品から1点ものまでの製品づくりを手掛けている。

未経験からチャレンジができて、自分の手を動かして製品を作りあげる、ものづくりの醍醐味を味わえる会社だ。

■事業と強みと今後の展開

量産部品から1点ものまで、油圧部品製作のあらゆるニーズに対応

弊社の主力製品は、建設重機の油圧部品です。創業当初は旋盤加工が中心でしたが、マシニングを導入して製作できる製品の品種と取引先が増え、現在ではマシニング、複合加工が主流になっています。

業界動向としては、主力製品が建設重機関連のため、ここ数年は建築ラッシュに沸く中国の需要頼みの面があります。そのため、日中関係が業績に影響することもありますし、リーマンショック以後は、円高や円安の影響をよりダイレクトに受けるようになりました。

しかし、全体としては、最近はよい感触を感じています。

生産しているのは量産部品から1点ものの製品まで様々です。なかでも1点ものの製品は、納期が「3日以内で」等と非常に短いですが、こうした注文に対応し、短期間で0から図面を描いて完成させることで、社員の技術も上達する機会にもなります。

加えて短納期案件は利益幅も大きいため、今後も短納期案件を増やしていきたいですし、それに対応できる人材を育てていきたいと考えています。

刃物の選び方1つで製品が無駄になることも...経験値が重要な仕事

この仕事は、経験値がないとわからないことがたくさんあります。今は数値さえ入れれば、それなりにプログラムもできますし、形もできますが、それが正しい製品として「仕上がり、見栄え、出来栄え」のよいものかどうか。この判断には、経験値が必要になってきます。

合わない刃物を選んでしまって、それで全て無駄になってしまうこともあるので、現場では本当に経験がものをいう世界なのです。

経験を積んでもらうために、入社後はまず旋盤から担当し、3年目くらいにスキルアップのためにプログラミングを習う社外のNCスクール(1週間位の研修)で学んでもらいます。そこで得た知識を活かし、さらに現場経験を重ねると、6年目くらいから0から図面を起こせるようになります。時間はかかりますが、ここまでくると、本当にものづくりのやりがいや面白さを実感できますよ。

「これはうちでしかできない」という強みをもっと打ち出すために

今後は、「この製品は、うちでしかできない」という強みをもっと打ち出していきたいと考えています。弊社には、いろいろな形状のものを1つの機械ですべての工程のプログラムでできるという技術力があります。通常はある程度、旋盤で加工してからマシニングで加工するところを、旋盤ですべて加工でき、それが短納期の納品に繋がっていますので、そういった技術力を強みにしていきたいですね。

そのために、来年には新たに機械の入れ替えも予定し、環境は整えています。後は本当に人材次第です。未経験の方からじっくり育てていきたいと思っていますので、ものづくりの世界で自分を高めていきたい方はぜひ、応募してください。

■求める人材像は・・・

10年後20年後に、ものづくりの匠になっていきたい人に

弊社は「削り」に関しては、どんなことでもできると自負しています。また、同じ製品ばかりを作っているわけではないので、10年20年と続けていくうちに自分の技術を磨いていける環境があります。

だから、ぜひ、ものづくりに興味関心がある人に応募していただきたいと思っています。ものづくりが好きならば、必ずものになります。

正直なところ、これまでも入社して少し経つと辞めてしまう方もいましたが、この仕事の面白さは1年や2年ではわからないので、とてももったいないと感じています。最初は下積みばかりのように感じるかもしれませんが、3年やってみて、初めて本当の面白さややりがいがわかってきますからね。

「なんか、こういうものを作りたい」その思いが大切

また、ものづくりが本当に好きな方なら、会社の材料や機械を使って、自分の趣味のものを製作してもいいと思っています。そのための材料を、会社で購入してもいいです。さすがに数万もする材料でしたら、給与から引かせてもらいますが(笑)、そんなに高額でなければ構いません。

私自身、バイクの部品を作っていますが、こうした「趣味のものづくり」をすることで、技術力が上がって仕事に生きてきます。今の社員にも、もっと多趣味になって、趣味の世界でもものづくりをしてほしいなと思っています。

大切なのは、図面がなくても「なんかこういうものを作りたいな」という「思い」があることです。その思いが仕事でも力になりますし、私としてもそんな思いを聞かせて貰えれば、本当に嬉しいんですよ。

■ウィルウェイズが語る、エピソード オブ "社長"

今も自らマシニングを操作し、通常ならば、機械2台を扱うのが限界のところ3台の機械を操って、社員からも「社長のような技術を」と尊敬されている朝日社長。すっかり技術畑のご出身かと思いきや、そうではなく、

「ここはもともと父親の兄弟が始めた会社で、私自身26歳の時に合流しました。18歳から26歳まではホビーショップで働いていたんですよ。」

と、社長ご自身も未経験からスタートされて、今の技術を身につけたそうです。

「機械で製品を作るのは、誰でもできるんです。そこから先の、図面通りに作れるようになるには経験が必要ですね。私の時には、マシニングは1週間詰めっきりでメーカーの人が教えてくれて、その翌週からは自分でやりなさいということになりました。大変でしたが、必死になれば何とかできるようになるものです」

「なんとかして製品を作る」という現場での強い思いが、技術を磨いていく世界だということを強く感じました。社長だけでなく、現在活躍されている社員の方も、未経験からの転職だとか。未経験から、ものづくりの匠へ。転職でそんな未来も開けて来ます。

※記事の内容及びプロフィールは取材当時のものです。(2014年11月)

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