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ソフトウエア

株式会社オフィスP’dj

代表取締役社長  吉村和道 氏

■業界の概要と企業の概要

長野県の塩尻市でHP制作とシステム開発を手掛ける、オフィスP'djは、小規模ながらに「Webデザイン」と「システム開発」を同一社内で行う珍しいIT企業だ。

少数精鋭で開発された災害情報連携システムは、震災の際に大活躍、災害情報の伝達ができたシステムとして評価され国の助成金事業に認定。

多々の企業間取引も始まり、全国の自治体に導入されるようになっている。

塩尻から全国へ。今はまさに、その顧客先と事業の可能性が広がってきている重要な時期となっている。

■事業の強みと今後の展開

Webデザインとシステム開発を請け負えることを強みに

この業界は、技術の進化が著しい業界です。数年前には、スマートフォンが登場しこれだけ普及するとは誰も思わなかったでしょう。さらに今は、バーチャルレーザーキーボードやメガネ端末など新たな技術が次々に登場。数年後には、スマートフォンさえ市場からなくなり新たな端末が登場するとも言われています。

ただ技術がどれだけ進歩しても、皆が同じ情報共有をしたいという原理は一緒です。進化する技術に対応しながら、その原理を叶えられるよう、使いやすく見やすいユーザーフェイスを作る。それは変わりません。

その中で弊社の強みは、通常別会社で行うことが多いWebデザインとシステム開発を同じ社内で行っていること。それに加えて少人数なので小回りが利き、お客様の要望に対して非常に柔軟に対応できることだと考えています。

災害情報連携システムが全国の自治体に

自社開発しているシステムも強みの1つであります。これは地震の情報を人工衛星から受信し、警報としてテレビやラジオなど各媒体に発令するシステムです。災害の際に、災害情報の伝達がきちんと作動したことが評価され、国の助成金事業として、全国の自治体に導入されるようになりました。

このシステムの開発によって、多々の企業との提携が可能になり、先方から依頼や問合せが来るようにもなりました。遠く離れた地域、他県の自治体とも交流を持つきっかけにもなり、それがHP制作の受注など次の展開にもつながっています。

震災以前は行政の案件が多かったこともあり、震災の影響で各プロジェクトが見直されてしまい、業績的に大きなダメージがありました。一方で、震災によって注目されたこのシステムが、今は成長の足掛かりとなっています。まさに、「ピンチはチャンス」。捨てる神あれば拾う神あり、でしたね(笑)。

正解は1つではないからこそ社員も自由に発想を

弊社の仕事は、お客様を喜ばせるだけでなく「お客様のお客様」が便利だと思い、喜んでもらうことが大切です。その要望がお客様毎に違うからこそ、それを社員が自由に考える必要があります。

そのお客様の要望を満たすための正解は1つではなく、また決められたものを売るわけではないので、「発想の自由さ」が大切です。だから、社員に対しては「ゴール地点」だけを確認して伝え、そこまでの方法は自由に任せています。

社員は皆、キャリア入社で社員同士の年齢も近く、平均年齢も33歳。社内での情報交換もしやすい環境だと思います。

お客様のために自分から情報収集をし、自分で考えながら、正解を見つけていく。そんな自主性を大切にしたいと考えています。

全国の自治体とのつながりを足掛かりに、塩尻から全国へ

災害情報連携システム開発を機に、他県とのつながりが生まれてきました。このシステムは多々の企業とも営業推進しているので、今後も導入する自治体は増える見通しです。また導入した自治体から、次の案件の受注につながる事例も増えつつあります。

今後は、このシステムの導入をきっかけに各地にご縁を広げ、塩尻から全国規模にお客様を増やしていきたいですね。

■求める人材像は・・・

「人と協力して働きたい」と思えることが大切

Webデザインもシステム開発も、パソコンの画面に向かって黙々と仕事をしていればできるわけではありません。お客様が何を求めているかを確認し、社内で協力し合うコミュニケーションがなければ、いい仕事はできないのです。

また、私達の仕事は、手に取れる「モノ」を売る仕事ではありません。だから完成までのプロセスでお客様の要望をきちんと汲み取り、提案していくというコミュニケーションが、お客様の満足度に大きく関わってきます。

そのためにも、仕事に対して「お客様の思いに応えていこう」「人と一緒にやっていこう」という気持ちがとても大切です。そんな気持ちのある方と一緒に働きたいですね。

■ウィルウェイズが語る、エピソード オブ "社長"

国の助成金事業を作り、多々の企業とも取引する技術を持つオフィスP'dj。システム関連会社を起業する社長の前職はSEやITコンサルタントということが多いですが、吉村社長の場合はちょっと違うのです。

「前職は、人材派遣の営業でした。27歳で地元に戻ってきたときに、資金もなかったのでパソコン1台でできる仕事をやろうと思って始めたのが、HP制作です。でも、それまでWindowsも触ったことがなかったんですよ(笑)。」

しかし、そこで初めてWindowsを触り、HP制作の勉強から始めて1年後には、システム開発のパートナーが1名増え、会社として動き出していきます。そこには並々ならぬ努力があったでしょう。

「やったことはなかったことですが、やってみたら嫌いじゃなかった、という感じですね(笑)。毎日が『こんなことができるんだ』という発見でした。

自分が未経験からのスタートだったから、経験がなくても仕事をして実践を積みながら学べばなんとかなるというのもわかるんですよ」

同社のキャリアインタビューでは、「若者を育てようという意欲を感じた」という声も聞かれました。未経験から会社を興した吉村社長だからこそ、「育てます」という言葉に一際体温が伝わってくるのかもしれません。

※記事の内容及びプロフィールは取材当時のものです。(2014年9月)

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