建設
株式会社北條組
取締役部長 北條將隆 氏
■業界の概要と企業の概要
昭和26年の創立以来、道路工事や橋脚、トンネルなど土木事業を中心に実績を積み重ね、「北條組に任せれば安心」と地域からの信頼も厚い。
その実績を支えるのが多くの優秀な人材だ。長野県優良技術者表彰を受賞している社員が13人いる他、その工事の品質の高さで、林野庁長官賞、国土交通省北陸地方整備局長賞と全国区も含め数多くの賞を受賞。さらなる品質向上を目指し、国際規格のISO9001(品質)、ISO14001(環境)、OHSAS18001(労働安全衛生)も認証取得している。
公共事業を中心とした土木部門を主力に成長してきたが、土木事業だけでなく、個人住宅から店舗、福祉施設などの建築事業にも強みを持つ北條組。
「建築・土木」の分野のすべての分野に携われる環境が、ここにはある。
■事業と強みと今後の展開
意識が高く優秀な社員が、1番の強みです
建築業界は、アベノミクスやオリンピック、震災の復興需要などで全体の工事量は増えています。それが売上拡大要因になっているものの、楽観視はできないのが現状です。
そうした業界動向のなか、弊社の強みは優秀な社員といえます。現場を任せる社員一人ひとりの意識が非常に高く、各自が目標を持って取り組んでくれています。建設業では、いい仕事をして、人から感謝され、そのうえで利益をきちんと出していくのが大切ですが、それを若手社員でもしっかり意識しています。その意識の高さが、国や県から表彰されるような成果にも繋がっていると思います。
これは社風でもあると思うのですが、そうした仕事に対する意識は、現場のコミュニケーションのなかで、先輩社員から受け継がれていきます。現場のコミュニケーションが濃く、多くのことが伝承されていると思いますよ。
また、一緒に働く職人の方々が、弊社の現場代理人のことを褒めているという話も良く耳にします。「頑張って現場をまとめあげようとしている」とか「段取り良くするために、周りとよく相談している」とか。他社の仕事ぶりを見ている職人の方からそう言ってもらえるのは、本当に嬉しいですし、誇りでもあります。
さらなる人材育成を目指して、今後はより体系的に
しかし、人材育成については今までは現場の先輩社員による指導に頼ってきました。それを今後は、各現場でやってきたことをより明確にして具体的にし、計画的に、体系を立てて人材育成をしていこうと考えています。
入社後半年間で、どんなことを身につけていけばいいのか。今までは、先輩社員に教えてもらい、実務経験を積んで、資格を取ってこれくらい経験を積んだら現場を持たせて...という経験則のなかでやっていましたが、それをきちんと「見える化」して社員もキャリアプランが立てやすいようにしていきます。
また、弊社では高卒入社と大卒入社の新入社員がいますので、それぞれに沿った教育プログラムも設定していく予定です。例えば、建築業界には数多くの資格がありますが、受験資格がそれぞれ異なるので、それに合わせたプログラムも必要になってくるからです。
さらに車の運転に関しても、今後は新入社員にドライバー研修を導入することも検討中です。実はちょっとした事故が多いのです。車の安全運転は、社会人として基本中の基本。そのために、会社では年1回の安全運転講習会を開催。また、30歳以下の若者でヤングドライバークラブを結成し、安全運転講習、適性検査等を実施。交通安全協会の催しにも参加しています。他にも、マナー研修やパソコンスキルの研修など、仕事や社会人としての基本の部分についても、研修体系を整えて人材を育てていきたいと考えています。
グループのリソースを活かして、今後は住宅事業にも注力を
今後の展開ですが、これからは住宅建設にも力を入れていきます。創業以来、土木事業に強みを持って事業を展開してきましたが、住宅分野では後発。「北條組は住宅も手掛けている」という知名度がまだ低いので、ここに注力していきたいですね。
弊社の場合は土木事業をやっていますので、土地の造成から住宅の完成まで一貫してできるのが強みです。グループ会社で測量も砕石提供もできますので、お客様にとっても相場よりも安いコストでできるというメリットがあります。さらに、建築部門の住宅担当の社員がとても勉強熱心なので、断熱材1つにしても、極寒地に最も合う断熱材は何がいいのか、調べつくして地域に合った住宅を作ることができます。
今までは公共事業を中心に仕事をさせていただいてきましたが、これからは住宅分野でも地域に指名してもらえるような会社を目指していきます。
■求める人材像は・・・
一人前になるまで、少しずつ積み重ねていくことができる人
建築業界では一人前になるのに時間がかかります。現場の実務経験もそうですし、一級建築士、一級建築施工管理技士、一級土木施工管理技士など必要な資格も多くあります。解体や舗装関連でも幅広く資格があるので、常に勉強と仕事に追われるような感覚かもしれません。
しかし、資格は取得すれば一生ものですし、仕事をしていく上での目標にもなります。資格取得の際には一時金も支給しますので、一つの励みにしてもらえればと思っていますが、社内には自己成長のために、自分で目標を立てて、自分を成長させている社員がたくさんいます。
建築業界の仕事は大変な仕事で、1年から数年で仕事ができるようになるわけではありません。でも、少しずつ少しずつ覚えていけばいいのです。その気持ちの持ち方で結果は大きく変わってきます。だから、少しずつ積み重ねができる人。その持続力とやる気が一番大切ですね。
ぜひ、気軽に現場を見に来てください
また、弊社に興味を持っていただいたら、ぜひ気軽に現場を見に来てほしいと思っています。弊社では多くの現場が動いています。「将来は橋の工事をやってみたい」「店舗建築をやってみたい」という、皆さんの興味にお応えできるような現場をご案内しますので、ぜひ問い合わせてみてください。
会社の仕事内容や現場の雰囲気は、入社前は漠然としていてよくわからないと思います。学校で建築・土木関連の勉強をしていても、それが実際にどのように使われているのかは、入社して初めて知る...ということもよくあります。それを知ってから入社したほうが、仕事にも取り掛かりやすいはずです。
「会社に問い合わせる」というのは、勇気がいるかもしれませんが、気負う必要は全くありません。現場見学の問い合わせは大歓迎。心からお待ちしています。
■ウィルウェイズが語る、エピソード オブ "取締役部長"
北條部長の取材で非常に印象的だったのが、とにかく社員をよく褒めていらっしゃることでした。
「地元の方から聞いた話ですが、弊社の社員に『こんな遅くまですごいよね』と声をかけたら、『私、能力がないから遅くなっちゃうんです』と言ったそうなんです。
この感覚がすごいと思うんですよ。普通なら、『仕事が多くて...』とか愚痴も出てくると思うのに、こう言えるのは本当に意識が違うなと。私なら『こき使われて...』って愚痴ってしまうと思いますよ(笑)」
前職では大工や舗装の下請側の現場経験をされていて、現場の施工管理の仕事についたのは入社してからだという、北條部長。経歴のせいか、お人柄のせいか、社員を尊敬する気持ちがとても強いように感じました。
「入社してから知らないことが多かったので、現場代理人にいろいろ教えてもらいました。自分よりも年下でも、すごいなと思う人が本当に多いのです。そんな社員に私ができることといえば、土曜日にも現場に出勤している人達に対して、差し入れをすることくらいですかね(笑)」
経営陣が社員を認め、尊敬する気持ちで接している。その気持ちを感じるからこそ、優秀な人材が、より伸び伸びと働くことができるのだろうと感じました。
※記事の内容及びプロフィールは取材当時のものです。(2014年8月)
そんな株式会社北條組で働きたいと思ったら・・・
【現在募集中】 | 土木施工管理 | |
【現在募集中】 | 個人住宅設計・施工管理 | |
【現在募集中】 | 不動産業務(企画・開発) |
そんな株式会社北條組で働く社員の・・・
建築部 工事長 室岡政男さん | |
土木部 小山蛍志郎さん |