アミューズメント
株式会社三公商事
専務取締役 呉本成浩 氏
■業界の概要と企業の概要
現在、県内外に全26店舗の遊技場を経営し、日本一のアミューズメント施設事業者を目指しているアサヒグループ。1974年の創業以来、順調に売上を伸ばし成長を続けるアサヒグループは、日本一のアミューズメント施設事業者を目指し、続々とエリアを拡大していく予定だ。
アミューズメント業界は今、業界全体が大きな変革の時を迎え、各企業が次世代の流れを創ろうと日々、ドラスティックにイノベーションを巻き起こしている。その中で、「お客さまに喜ばれるお店作りが使命」と捉え、ニーズを適確に分析・把握し、業界の常識を覆す新たな価値の創造を目指すアサヒグループの呉本専務に取材した。
■事業と強みと今後の展開
長野県内業界トップの売上。次は全国トップを目指して
弊社は、長野県内に24店舗、東京に1店舗、山梨に1店舗の遊技場「ニューアサヒ」を展開し、店舗内に併設しているレストランとカフェを運営しているアミューズメントチェーンです。
1974年の設立から2014年で41年目を迎え、長野県においては業界のトップの店舗数と売上高の実績があり、長野県企業ランキング(長野県の企業全体の売上高、帝国データバンク調べ)5位、売上高900億円を超える企業に成長しました。
現在アミューズメント業界全国No.1を目標に、お客様に喜んでいただける付加価値の高いサービスの提供を使命とし、エリアを拡大しながら挑戦を続けています。
和を以て貴しとなし、ベストを尽くせるように
弊社には、創業以来受け継がれている原点ともいえる行動指針があります。
それが、初代会長が掲げた「和を以て貴しとなす」と「ベストを尽くす」という2つです。これは、現場の肌感覚とスピード感を持った対応を大切にしたいという思いから生まれました。この行動指針に沿って、どんな時でも和を重んじて、常にあきらめず、「なぜ?」と自分に問いただしながら、ベストを尽くして行動することを目指しています。
組織が大きくなった今こそ、この指針をもとに、皆が同じ価値観で選択し行動することが重要になってきました。そのため、各店舗へ権限与え、現場に仕事を任せて、お客様のご要望に即座に応えられるようになっています。そうして自分たちで考えて行動をしていくことが、将来経営に参加する幹部を育てることに繋がりますし、それによって企業として確かな基盤を築いていけると考えています。
常にお客様のニーズに応え続けられる企業であるために
お客様が何を感じ、何を喜び、何を不安に思うのか。
弊社では、現場での情報収集・現状分析こそが新たな価値を創造する源だと考えています。常にお客様のニーズに応え続けられる企業であるために、このプロセスを大切にして人材育成にも活かしています。
また、実務だけでなく社会人としてのスキルアップを実感できる社員育成プログラムも実施しています。入社後は、同期の仲間と成長を共感しながら1年のスパンでキャリア研修を行います。具体的には、最初に企業理念と各事業部のオリエンテーションを受け、CS(顧客満足)研修を受けます。その後、現場訓練として営業本部に配属となり、1年間かけて同期入社の仲間と研修を行い、販売促進訓練として経営企画部に配属されます。
せっかく弊社を選んでくれた、大切な人材ですから、社内だけでなく、社会一般に通用するスキルを身につけて、会社からも、社会からも高く求められる人材になっていただけるような体制づくりに努めています。
■求める人材像は・・・
不器用でもいいから、一生懸命に
弊社が求めるのは、お客様とのコミュニケーションの中から価値あるものを見出し、会社・業界の変革に力を発揮してくれる若手のパワーです。不器用でもいいから、一生懸命な方。それが、私達が共感できる仲間です。
日々いろいろな刺激を共有しながら、経験を積んで頑張れば、キャリアを確実にステップアップしていける体制が整っています。やる気もチャレンジも応援する風土ですから、元気な力・自由な発想・コツコツ続ける地道さなど、自分の持つ特徴を思い切り発揮してほしいと思っています。
ありのままの自分で大丈夫です。それぞれの得意分野で弾けられる場所は多いと思いますよ。
■ウィルウェイズが語る、エピソード オブ "専務"
「新卒採用をはじめて6年。最初は応募があるかどうか...。手探りではじめた新卒採用でした。」
と語る呉本専務。専務も他業界での経験を経て、この業界に飛び込み、アミューズメント業界で採用することの難しさを痛感しているそうです。
「昔に比べれば状況は本当に変わったものの、まだまだこの業界に対してネガティブなイメージをお持ちの方々もたくさんいるのです。意外に普通の人たちが経営しているんだけどね(笑)」
と、にこやかに語ってくださいました。この正直さと物腰の柔らかさに惹かれて入社する新入社員も多いようです。
「お店に行くと、先輩社員がびっくりするくらい新卒入社の社員がフレンドリーに声をかけてくれるんですよ。この6年間で入社した新卒社員は、当初の予想よりも定着率が高く、新卒入社の比率が上がっています」とも話してくれました。
「入社してくれた社員の皆さんや、家族の皆さんが安心できるような、社員が誇りを持って働ける会社にしていきたいですね。勇気を持って?飛び込んできてくれたのですから(笑)」と言った専務の顔がとても印象的な取材でした。
※記事の内容及びプロフィールは取材当時のものです。(2014年7月)