精密機器
マイクロストーン株式会社
営業部 赤塩藤子さん
■どんな就職活動をしていましたか
専攻分野には一区切り。新しいことに挑戦してみたかった
大学では繊維系の学部で生物分野の勉強をしてきました。専門分野の特性もあり、周囲には製薬系や食品系の就職先を目指す友人が多く、私も最初はそうした分野での就職活動をしていました。しかし実際の企業は、多くの学生が希望していた製薬系や食品系は少なく機械や化学関連業界の企業の話が多かったですね。それもあってか説明会で会社の話を聞いても、どこかに違和感があり、働いていけそうなイメージができなかったのです。
ただ、専門分野についてはもう十分勉強したので、新しいことに挑戦してみたいという気持ちもどこかにありまして(笑)。校内では様々な分野の話を聞く機会があり、他の分野についても興味がありました。それもあって、就職では思い切って今までとは全く違う分野に挑戦してみたいとも思っていたのです。
大学に説明にきてくれる企業こそ、採用意欲が高い企業
理系だったので、研究活動も忙しかったのですが、それでも10社くらいは応募して活動をしました。
周囲の理系学生をみても、短期決戦で「この1か月は学校に来ません」くらい集中して、1か月間徹底的に就職活動をしていた人は、大手企業にも決まりやすかったですね。逆に「研究室も行かなきゃ。就職活動もしなきゃ」とどちらも頑張ろうとすると、結局中途半端になってしまい、なかなか就職活動も決まりにくいという傾向があったと思います。
私自身は、とにかく大学で開催される説明会には、欠かさず行くようにしていました。やはり、大学までわざわざ来てくれるということは、「この学生を採用したい」という意思が強いように思えたのです。だから、自分が興味あるなしに関わらず、とにかく、大学に説明にきてくれる会社には必ず行く。それだけは心がけていました。マイクロストーンに出会ったのも、大学で開催された説明会でのことでした。
■会社を選んだ理由
「マイクロストーンは、すごくいい会社だよ」そう勧められた印象通りで
それはもう7月になってからのことで、説明会も最終段階の時期でした。周囲には内定が出ている学生も多く、説明会に参加する学生も少なかったと記憶に残っています。
その時に、主催している採用支援会社の方から「どこの企業にするか決めた?」と声をかけられました。そこで雑談をしているときに、「マイクロストーンはすごくいい会社だよ」といってくれまして。
「絶対にいい会社だから、絶対に聞きに行ったほうがいいよ」と勧められたので、一番に聞きにいきました。
その時に、とても印象に残ったのです。印象がよかったというか。わざわざ社長が来て話してくれているというのも採用意欲を感じて、いいなと思ったのです。
「挨拶を大事にする」自分と同じことを大事にしている会社だったから
その後、会社見学をさせていただき、社長にもゆっくり話を聞く機会をいだきました。その時の印象もよかったですし、また求める人材として「挨拶と掃除ができる人」を掲げていたことにもとても共感できたのです。
私の大学では、構内に多くの企業の方が出入りしていました。そのなかで私は知らない人でも挨拶をしようと決めていたんです。教授でも、お客様でも、企業の方でも、どんな方でも挨拶はしようと。それが大切にしてきたことだったので、この会社は挨拶という小さなことだけれど、それを重んじてくれる会社なんだなと嬉しく思いました。
今までやってきた分野とは異なりますが、自分が心がけてきたことを大事にしている会社があって、こういう共感できる思いを軸にして皆で働いていけるのはいいなと思ったのです。
細かい分野の勉強はついていけるとは思えなかったのですが(笑)、それはどこの企業でも同じですし、自分の努力とやる気でカバーできるかな、と。社屋もすごくきれいに手入れされていたことにも好感を持てて、この会社で働きたいと思えました。
そしてガイダンスから内定まで、1か月もかからなかったと思います。内定の連絡は、すぐに社長がお電話くださって、その後自宅まできてくれて、お花も頂きました。それも嬉しかったですね。
■今の仕事内容と入社してよかったと思うこと
まだまだ入社1か月。すでに感じる、「小さい企業の醍醐味」。
入社して1か月で、まずはお客様へのお茶出しから仕事は始まりました。他にも早速いろいろと仕事をさせていただいています。製品のカタログを制作させていただいたり、商品の機能評価や報告書を作らせていただいたり。緑化委員として花壇の水やりもやっています(笑)。
製品カタログは、周囲の方に聞きながら、10回以上いろいろな方にチェックをしていただいて、やっと完成したものなので、それはとても嬉しかったです。デザインやキャッチコピーなど2週間くらい試行錯誤しました。入社直後でこうしていろいろな仕事をすぐに任せてもらって、これが小さい企業の醍醐味だなと感じています。次はもっと少ない回数のチェックで完成させたいなと、目標もできましたし(笑)。
ワンフロアで、壁に仕切られていないので、役職など関係なくいろいろな方が教えてくれます。また、他の人を観察しながら、様々なことを吸収しやすい環境にあります。自分なりにみて覚えられることもたくさんありますので、とにかくみて、いろんなことを吸収していこうと思っています。
■就職活動をされる方へ
花壇の整備もトイレ掃除も大切な仕事と思える人に
この会社では、本当に役職に関係なく様々な立場の方が同じように教えてくれます。それが小さい企業ならではのいいところだと思います。
しかし、一方で花壇の整備やトイレ掃除などの雑用もいろいろあります。小さな企業ならではのよさは大きいですが、こうした雑用はやりたくないとか煩わしいと感じてしまう人には難しいかなと思います。大企業だったらトイレ掃除をやってくれる人はいるでしょうからね。
マイクロストーンでは、緑化活動としてお客様に気持ちよく来ていただけるように社長も部長も関係なく、一緒に花壇の草むしりをします。誰一人嫌な顔をしている人がいないのは、私は一体感があってとてもいいことだと思っています。
採用理由を聞いたときに、学校の説明会で暑くて空気が澱んでいた時に、私が真っ先に窓を開けたことがとてもよかったといわれました。私自身、忘れていたようなことですが、1人1人のそういうところをきちんと見てくれているのはとても嬉しかったですし、小さな会社ならではだと思います。
※記事の内容及びプロフィールは取材当時のものです。(2014年6月)
赤塩さんが働く、マイクロストーン株式会社を率いる・・・
代表取締役社長 白鳥典彦 氏 |
赤塩さんが働く、マイクロストーン株式会社の同僚の・・・
開発生産部 野澤秀隆さん |