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トップインタビュー信州

農林・水産

有限会社トップリバー

代表取締役社長  嶋崎秀樹 氏

■業界の概要と企業の概要

「儲かる農業」を掲げ、それを実践する農業生産法人・トップリバー。これまでの農業の常識を翻すビジネスモデルで急成長し、2000年の創業以来、初年度を除き連続黒字決算を続けている。今ではそのモデルが注目され、「カンブリア宮殿」はじめ多くのメディアで紹介されるようになった。そして全国各地から農業を志す若者が集まり、3~6年の研修期間を経て独立をしていく。

そう、トップリバーは野菜を出荷するだけの農業生産法人ではない。「農作業が好きな人」ではなく、次世代の農業を担う「農業経営者」を育てるための場所なのだ。

■事業と強みと今後の展開

「儲かる農業」が広がれば、日本の農業も変わる

私は日本の農業の復興と発展に寄与したいという思いがあります。今までの農家では儲け話はご法度でした。しかし、農業をビジネスとして捉え、儲けようとしなければ産業としての魅力がなくなってしまいます。「儲かる農業」が広がれば、産業としての魅力が高まり、優秀な人材や資金が集まるようになります。そうならなければ、日本の農業が活性化することもあり得ません。

日本の農業の未来のためにも、「儲かる農業」が広まることが必要なのです。「儲かる」といっても、私腹を肥やすためではありません。自分と自分の周りの人々を幸せにするためなのです。

また儲かる秘密が特にあるわけではありません。努力すれば誰がやっても同じ成果が出る経営でなければ意味がありませんから。その意味で弊社のモデルは、農業の仕組みをしっかりと理解する農業組織人と取引先がいれば、利益が必ずでるモデルなのです。

一般企業と同じことをすれば農業は儲かる

儲かるためには、農業をビジネスとして一般企業と同じ感覚で農業を捉えていくことが大切です。その秘訣は3つあります。

1つは、卸売市場ではなく中食・外食産業などの一般事業者を取引先にすること。契約栽培・販売をすることで、価格が事前に取り決められるので相場に左右されず、また納入数量が決められるので安定収入が確保できます。

2つめは、必要なもの以外にはコストをかけないこと。そのため、現在、契約農家も併せて60万坪を耕作していますが、多くは自前の農地ではありませんし、農業機械も中古に手を入れ、ビニールハウスも農家から譲り受けて再利用しています。このコスト意識も一般企業ではごく当たり前のことです。

そして3つめは、営業に力をいれること。私は今まで、営業に生産の倍の力を注いできました。営業と販売はアイデア次第で他社にいくらでも差をつけることができるのです。

こうした意識で農業を行えば、しっかりと利益がでる「儲かる農業」が実現できるのです。

トップリバーで農業を学び、農業経営者として独立を

弊社の社員の多くは、独立志向を持った20代です。終身雇用ではなく、生産技術と農業経営を学び、3~6年後には独立して一国一城の主となることを支援しています。

その意味で、会社と社員は親と子の関係だと思っています。育成プログラムは3~6年で独立を果たせるようになっており、それは農業の生産技術と農業経営の基礎の最低限を学ぶことができる時間です。

そして独立後、経営が安定するまでは協力農家として事業を行ってもらい、経済的な支援を行います。その後、事業が軌道にのったら、どのような絵を描くかは自由です。もちろん、独立する場所も、長野県以外でもどこでも構いません。

私の本業は、経営感覚を持った新しい農家をつくる人材育成業だと思っています。トップリバーは、農業を行う会社ではなく、新しい農家を育成する人材会社なのです。

高齢化した農家が次々に農業をやめている今、新たな就農者を増やさなければ、日本の農業は衰退していくばかりです。だからこそ、あらゆる情報を共有し、生産ノウハウや農業経営に必要不可欠なビジネス感覚も教えて、人を育てていきたいのです。

また、研修プログラムはありますが、私は栽培には一切口出ししません。すべてを社員に任せています。任せてこそ人は伸びるからです。農業だけでなく、新しい事務所の建設もすべて任せました。

ここは独立する人材を育てる場所。独立したら、すべて自分の頭で考える必要があります。だからこそ今から、自分の頭で考える癖をつけてほしいと思っています。

10年後に変わる日本の農業のために、今できることを

今、農業に従事しているのは70~80歳の高齢者の方ばかりです。その方達が退いた後には農業のあり方が間違いなく変わります。その時に、新しい考えや方法論を持った農家や農業生産法人の出番が来るのです。

その時には、スーパーなど小売店との関係も変わっているでしょう。今はスーパーができる限り農家から安く農産物を買おうとしているので、儲からない産業構造になっています。しかし、近い将来、既存農家がほとんどいなくなると、その構造も変わると思います。

それに備え、弊社では2015年までに人材育成システムやノウハウをマニュアル化していきます。そしてそれを利用(ベースと)して、販売の問題やJAとのつきあい方、顧客開拓など全て紹介し、たくさんの農家が活用できるマニュアルにして、農林水産省経由で全国に配布してもらう計画となっています。
このマニュアルが、誰が言い出したのかわからないくらい、一般化して当たり前になり、皆が儲かる農業を実践する時代がくるのが私の目標です。

■求める人材像は・・・

自分でビジネスをしたい。腕試しをしたい。そう思ったら農業を

農業の魅力は、人それぞれ感じるものが違うはずです。でも何でもいいと思います。「自分の予想通りの結果が出たことが嬉しい」という農場長もいれば、「とにかく数字を追いかけたい」ということがモチベーションとなっている農場長もいます。人それぞれでいいのです。

様々な目標をもつ、様々な人材が「儲かる農業」の実践という一つの目標に向かって一致団結して協力する。日々野菜と向き合って生きている。それが弊社の姿です。

人それぞれ価値観は違うとは思いますが、サラリーマンを経験している私には会社勤めと農業、どちらが充実しているかと言われれば間違いなく農業と答えます。

農業はビジネスチャンスに溢れていて、まだまだ若い力を必要としています。一生人に使われる人生ではなく、自分でビジネスを切り盛りしていきたい。自分で農業を変えていきたい。腕試しをしたい。そう考えている方は、ぜひ農業を選択肢のひとつとして考えてみてほしいと思います。

■ウィルウェイズが語る、エピソード オブ "社長"

就農に興味をもつ若者は増えてきているようですが、現実の農業はそれほど甘くはありません。自然の中の田舎暮らしに憧れて、農業を...という甘い思いで始めて、壁に突き当たる若者も多いようです。面接過程でもあり、いわば「お見合い期間」の7日間の短期研修の参加者は年間30~40名。しかしその後、本格的に取り組むことを決意し長期研修に進むのは5~6名ほどだとか。

「我々は、農業に携わる若者を増やすためのきっかけ作りをしています。特にこの会社では6年間で独立をさせたいというのが一つのモデル。

今はトップリバーという名前が知られてきて、人が集まるようになってきていますが、求める要求が高いんですよ、うちは(笑)。独立しなさいとか、経営者になりなさいとか。幸せは皆求めるけれど、経営者としてというのはイメージがないのかもしれませんね」

それでも10年前から、それを乗り越えて本気で農業に取り組む人材を育てるために試行錯誤されてきた嶋崎社長。

「とにかく、農業経営者を育てたいという思いがあるのです。経営者を育てれば、その経営者が、またさらに多くの人に農業について教えていくことができますから。ここは学校、研修所。そこは曲げられません」

農業に興味のある方はもちろんですが、経営者になりたいという思いの方も、ここで多くのことが学べるでしょう。そしてトップリバーで働くことで、独立や農業経営が夢ではなく、目標と実現に変わります。嶋崎社長だけではなく、このトップリバーを卒業し、独立していった先輩方がそう身をもって教えてくれているのです。

※記事の内容及びプロフィールは取材当時のものです。(2014年5月)

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