ソフトウエア
知識工学株式会社
代表取締役 増田 徹 氏
■業界の概要と企業の概要
1979年に立ち上がり、得意としている技術は、電子機器メーカーや製造業から委託された制御系システム開発と組込系のシステム開発だ。
地元の工業高等専門学校などからインターンシップの受け入れや、小中学生向けのパソコン教室への講師派遣など、地域貢献活動も多い。
■事業の強みと今後の展開
東京の仕事を長野で...幅広い分野を一社で受け持ってできるのが強み
この業界は非常に動きが激しい業界です。ソフトもハードも常に新しい製品が開発されています。製品需要も短く、OSもどんどん変わりますので、流れに追従していくために覚えることが多いのが大変なのです。
業界として、仕事の需要は首都圏に集中しており、今後もそれは変わらないでしょう。そのため弊社では、グループ会社を東京に持ち連携しながら、売上の5割は首都圏の仕事を長野に持ち帰って開発するという状況です。
弊社は、組み込みと制御系からスタートし、インフラ構築、業務系アプリケーションまで対応することができます。幅広い分野を一社で受け持ってできるのは、強みだと考えています。
私自身も、大手企業からの転職組でした
私自身も、大手電機メーカーから転職して、中途入社しました。以前は、東京の電機メーカーでマイコン搭載型の制御プログラム開発に携わっていたのです。こちらに移ったのは30歳の頃、長野に戻りたいと思って、知人の紹介が縁でした。
よく言われていますが、大手企業では確かに歯車の一部という感覚があります。そのなかで、自分で責任をもちながら、何でもやっていけるところで働きたいと思うようになって、それなら小さい会社がいいのかなと。
大企業と中小企業の文化は全く違います。大企業にはいろいろルールがありますが、小さい会社はルールがなくて自分で決めていかないといけません。それを自分で決めていく面白さがあると思います。
選り好みをしないで、何でも経験することが自分の力に
転職してバブル崩壊後は、長野での仕事も激減し、弊社でもかなりのメンバーが東京に仕事をしに行くことになりました。私も行きましたが、組み込み系の仕事ではなかったので、一から覚えることが多く、約2年半の東京生活の間は終電が多くかなり厳しい時代でした。
しかし、それを乗り越えたのが身になって今のベースになっていると思います。自分の経験からも若いころはやはり、何でも経験したほうがいいですね。選り好みをしてしまう方もいますが、それはもったいないと思います。何でも経験してみて、それで何かを身につけて、見つけていくのですから。
選り好みをしない経験がキャパシティを広げることにもなります。それが結果として自信になっていくのだと思います。
他の地域との連携や、新たな価値の創造の必要性も
現状は、東京のグループ会社と連携をとりながら進めていますが、互いに近い分野ですので、今後は違う分野でお互いに補完しあえるような、特色を持っている会社との連携もうまくできればと考えています。
例えば、今までにない地域の会社でしょうか。来年富山まで新幹線が通じます。石川、福井、富山など北陸三県で面白いパートナーが見つかれば、と今可能性を模索しています。
また、営業戦略として製品開発販売をすることも考えています。システム開発は労働集約型の仕事ですが、今後はそれだけでは難しいかと。もちろん、基本は労働集約となりますが、顧客先を広げるためのツールとしての必要性を感じています。
常に新規の営業先も意識する必要があります。その部分は私のミッションになっています。少しはそこで貢献していかないといけませんからね(笑)。
■求める人材像は・・・
人に、誠実に。そして仕事も遊びも、真面目に。
就職説明会でもよく話をしていますが、人材に求めているのは、誠実であることだけです。仕事を真面目にする。大切なのはそれだけなのです。
仕事は真面目に。そして遊びも真面目に。遊ぶとなったら、頭を切り替えて、一生懸命遊ぶこともまた同じくらい大切です。自分の趣味の世界を徹底してやる。弊社には信州プロレスの選手もいます。趣味でそれくらい真剣にやるのも大事なことなんです。仕事と遊びの切り替えがうまく、プライベートで自分の予定が作れている人ほど効率もあがっていいんですよ。
また弊社のメイン事業は制御系なので、自分が作ったプログラムで何かが動いているのが楽しいと思える人が向いていると思います。
弊社では、お客様に信頼を得て、一人一ユーザー得ることを目標にしています。自分の名前で仕事がくるように、自分のお客様をつくれと。それができれば、何かあったときにも困りません。最終的には誠実でお客様に好かれる人が残りますから、そんな人を目指していただきたいと思っています。
■ウィルウェイズが語る、エピソード オブ "社長"
取材をしていて、社員の方に信州プロレスのプロレスラーの方がいらっしゃるのは驚きでした。
「信州プロレスのカレンダーを買って、といわれますので、サインしてもらって貼っていますよ(笑)。とてもいいことだと思います。少しですができる限りは、会社としても協力してあげたいと思っています。たまにリングを見に行くと横断幕でうちの名前があったりしますし(笑)。
人数も40名くらいなのでアットホームです。月に1回は必ず飲み会がありますし、他にも分科会や花見、社員旅行、バーベキュー、ボーリング...など結局月に2回位は何かやっているのではないでしょうか。出席率も7~8割とかなりよいのです。それも特徴かもしれませんね。」
出席率が高いのは、コミュニケーションがよく取れていることの表れなのでしょう。社員インタビューのM.N.さんが会社を選んだ理由として語っていた、「仲が良さそうな社風だったから」ということを実際に感じられるようなエピソードでした。
※記事の内容及びプロフィールは取材当時のものです。(2014年9月改訂)
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