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信州人キャリアインタビュー

医療・福祉・介護サービス

社会福祉法人塩嶺福祉協会

介護主任  新原正治さん

■UIターンをしようと思ったきっかけ

実は田舎で暮らすのが好きだったのだと、都会にでて気づきました

進学では名古屋に行きました。進学当時は、地元のことを田舎だし何もないし、名古屋で就職しようと思っていたのです。

しかし、実際に名古屋で生活をしてみると、家族や友人がいることや快適な環境、豊かな自然など、地元のいいところを再発見しまして。実は田舎が好きなんだと、気づきました。そこで、大学卒業後は地元に戻って就職することにしたのです。

■転職したきっかけ・会社を選んだ理由

アパレル業界からの転職。"人とのつながり"を感じられる仕事がしたかった

最初に選んだ仕事はアパレル関連業界の仕事でした。今考えると、深く考えずになんとなく決めてしまいました。だから数年働いているうちに、「本当に自分がやりたかったことなのか?」と疑問に思うようになり・・・。

そして、本当はもっと人とつながりのある仕事をしたかったのではという思いに気づき、以前から身障者や高齢者の介護に興味があったこともあって、身障者施設へ転職しました。

その後、家族の介護の手伝いが必要になり、通勤に時間がかかっていた職場から、自宅に近い職場への転職が必要になり、この施設に出会ったのでした。

■今の仕事内容と入社してよかったと思うこと

利用者の方、職員のみんな・・・周りの人に支えられて

現在は介護主任として、50名くらいのスタッフを束ねる現場の責任者として働いています。仕事内容は、年間計画の作成やシフトの調整の他、各ユニットのヘルプなど現場に入ることも多く、様々な管理業務を担当しています。

「介護は大変そう」というイメージもあるようですが、確かに大変な仕事も多いです。しかし、利用者の方々から「必要とされている」気持ちが本当に伝わってくるので、それがとても嬉しいですし、その思いに支えられていますし、やりがいになります。

またこの施設では、利用者の方の生活に沿うスタイルの介護なので、職員もとてもおおらかな方が多いのです。職場にも温かい空気感がありますので、周囲の人に本当に支えられていると思います。

日常生活にそっと寄りそうような、そんな介護を

通常の介護施設では、「○時に食事、×~△時は○○」と日課が決まっています。施設側としては、時間とやることが決まっていて、業務がやりやすいので一般的なのですが、「えんれい」では従来とは異なり、利用者一人ひとりの生活ペースに合わせたサポートケアが行われています。

食事の時間だけは、「○時~○時の間に」とおよそ決まっていますが、入浴などの時間は特に決められていません。だから「利用者の方と生活を一緒にしている」という感覚が強いですね。

家族にはなれませんが、共に生活をすることで顔なじみとなり、利用者の方に「自分の話を聞いてくれる人」として認めてもらえるような、「ここにきてよかった」と思えるような、そんな介護を目指しています。

「生活している」という感覚を大切に

だから現場の介護サービスでも、利用者の方の「生活している」という感覚を大切にしたいと思っています。例えば、胃ろうを造設されている方でも、3食のうち1食は食堂で皆と一緒に過ごしていただいたり、寝たきりの中でも一日一度は離床する機会を作ったり。

たとえば、以前、飲食ができなくなり、病院からここにターミナルケアとして入所された方がいらっしゃいました。そこで私たちは最後まで人間らしい生活を、と入浴ケアなどをするうちに、まだ咀嚼力があるのではと思うようになり、ご家族に確認して試してみると、アイスや氷菓などを食べられたのです。

余命4~5日と言われていたその方は、むくんだ顔もきれいになって、40日以上ここで生活されました。ご家族の方が、本当に喜んでくださったのが、今でも忘れられません。

業務的な対応だけでは、こうした結果にはならなかったでしょう。利用者一人ひとりが、自然に生活をする感覚を大切にしているからこそ、実現したケアだったのではと。

利用者が望むことを、できるかぎり。その姿勢で介護ができる今の環境は、「人とつながりのある仕事を」と考えていた自分の思いと、とても近いところにあるのではと感じています。

■これから転職を考える方へ

高齢者が好きで、何か役に立ちたい。その気持ちが原点です

今、多くの介護関連の資格があります。よりよい介護サービスを提供するために知識を深め、資格を取ることはもちろん大切なのですが、それ以前の問題として重要なのが、人に対する「やさしい気持ち」だと思っています。高齢者の方が好きで、何か役に立ちたい。そんな気持ちが原点ですから。

知識については入社後もいろんな形で学ぶ機会があります。日々の現場でももちろんですが、2か月に一度、ターミナルケアや事故防止、感染症の予防など、様々なテーマの勉強会も開催しています。でも「気持ち」の部分は、学んで身につけるものではありませんからね。

新卒社員もここ数年で入社しています。新しく入社された方が、ここに来てよかったと思えるよう、私も受入れをしていきたいと思っています。

※記事の内容及びプロフィールは取材当時のものです。(2014年3月)

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