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トップインタビュー信州

ソフトウエア

ジェイエスピー株式会社

代表取締役  西沢達紀 氏

■業界の概要と企業の概要

「人を大切に、そして自分も大切に」の理念のもと、最新Webアプリケーションのパッケージ開発、組込み系システムの開発を事業の中心に手掛ける。

低コストで高品質なソフトウェア開発を目標に、オンリーワンの技術を追求し、長野から世界に発信出来る会社を目指す。

「人にやさしい情報化社会の実現」を目標とするこの企業には、人とのコミュニケーションを大切にする温かな社風が流れている。

■事業と強みと今後の展開

お客様からのクレームがほとんどない開発体制

弊社ではWebアプリケーションのパッケージ開発や組込み系システムの開発を中心に展開しています。今まではオフショア開発で海外でのシステム開発がトレンドでしたが、海外で開発するとシステムの受入テスト等にコストが発生します。そこで最近は、ニアショア開発といい、首都圏近隣のIT企業で開発する傾向にあります。東京に比べると、近隣県のほうが人件費も安いですからね。

この時代の流れを受けて、首都圏に近い長野県であること、またお客様からのクレームがほとんどないというのが弊社の強みだと考えています。現在は東京での仕事が多いですが、今後は地元の案件も増やしていきたいですね。

技術的スキルだけでなく、社会人的スキルのアップも

システム開発には技術的スキルも重要ですが、信頼関係構築のためにもマナーやコミュニケーション能力といった社会人的スキルも欠かせません。

会社は、組織の平均レベルがその会社のレベル。誰か突出した人間がいればいい、という話ではありません。だから社員全体のレベルアップができるよう、社内にはコミュニケーション研修、マネジメント研修、技術スキル研修などの研修に、一般社員から管理職まで参加して学ぶ体制があります。

また、そのスキルを支えるモチベーション維持のために、年2回の人事考課では、まず自己評価と直属上司の評価をしてもらい、それを役員と面談する中でお客様から評価されているのはどんなところか、何がいいところなのか。社員のいいところをお互いに理解しあうようにしています。

社員が皆で協力して、仕事に向かう体制を

弊社の経営理念は10ケ条ありますが、そのなかに「上司も部下も一致協力し、自由な発想と創意をもって事に当たろう」とあります。会社で働く以上、チーム皆で事に当たることが大切なのです。

これには非常に思い出深い出来事があります。起業メンバーとして起業する前、会社員だった27歳位の頃、あるシステム開発の案件を任されていました。スケジュール、人員配置などを仕切っていましたが、進捗確認不足で納期2日前になって、間に合わないことが発覚したのです。

お客様は開発が間に合わなかった時に発生する1億円以上の損害を賠償請求するということになり、真っ青になりました。でも当時の社長が、社員全員で何とかしようと、社員の半分を開発に投入してくださって、何とか間に合わせることができたのです。

この時に仕事は自分だけではどうしようもないこと、仕事上のコミュニケーション(進捗確認)や皆で協力して向かうことの大切さを痛感しました。この教訓は、今の会社経営にも生きていますね。

企画と提案。上流工程の強化を目指して

今後はより上流工程に提案・企画することを強化していきます。たとえば、今地方自治体向けのパッケージを手掛けてノウハウが蓄積されてきたので、今度はこれを他県や首都圏のより大きな自治体に提案することなども考えています。そのためにはお客様との信頼関係を築き、ニーズをキャッチしてくるコミュニケーション能力はやはり大切です。

弊社の経営理念には、「全員営業意識に徹しよう」とあります。お客様との些細な雑談から先のニーズ・情報をキャッチすることができるのです。全員がその意識でアンテナを敏感にして、次の仕事の企画と提案につなげる。そんなことができる組織でありたいですね。

■求める人材像は・・・

自分がいかにうまくやるかでなく、お客様のために何ができるかを

仕事は、「自分がいかにうまくやるか」を考えるよりも、「お客様のために何ができるか」を常に考えることが重要です。その思考を持っていることで、信頼が得られ、それが仕事に繋がっていきます。

だからお客様のことを考えるためにも、何事にも興味を持って、自分の幅を広げておくことが大切。たとえば、社員の中にはそうしたことが得意で、出向先のお客様の会社の社内行事に積極的に参加することで、技術的スキルはまだ高くなくても非常にお客様から信頼していただき、それが次の仕事に繋がっている...ということもあります。それもありなのです。

「深く狭く」よりも、「広く」知識を吸収する姿勢で、視野を広げて臨んでほしいと考えています。

■ウィルウェイズが語る、エピソード オブ "社長" 

システム開発の現場は、一般的に過酷な状況になってしまうことも珍しくありません。しかし、西沢社長は社員の出向先にも「あまり無理をさせないでほしい」ということを伝え、あまりにも無理が続く場合は社員を引き揚げさせることもあるようです。

「社長就任時には、"西沢さんで大丈夫かな"なんて声もあったんですよ(笑)。頼りなかったんだと思います」と笑って語ってくださった西沢社長。

でもこのように社員を大切にする西沢社長だったからこそ、お客様からクレームがほとんどないという素晴らしい状況になっているのではと感じました。

※記事の内容及びプロフィールは取材当時のものです。(2014年2月)

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